2019SS ネクタイトレンド
2019/03/04
僕の若い時、実はネクタイするの大嫌いだったんです。
何故って?自由に解放されていたいという気分からだったのですが、ある時からネクタイに頼るようになったんです。

それは、、、
ある新聞のコラムで、プロ野球選手OBが、こんなことを書いていました。
「私は酒席でいくら飲んでも乱れない為に、ネクタイを最後までビシッと締めています。
これを読むまで、仲間や先輩後輩と一杯やった帰り、大事な鞄を電車の網棚に忘れて無くしていました。財布もろ共だったんで結構大変な目にあっていました。

それが、試しにいつも外していたネクタイ締めて一杯やると、どうでしょう?酔っぱらっても気持ちは引き締まり、しっかり帰宅するようになったんです。当たり前ですが。
以上ネクタイの効用ですが、皆さんはいかがでしょうか。

ネクタイのトレンドを伝えようと思っていたら大分横道にそれました。スミマセ〜ン。
改めて、今シーズンのネクタイのトレンドですが、、、
百貨店のネクタイ売り場を見ると、先ずは価格が高くなっているのを感じます。これはシルクなどの原料費が上がっている影響ですが、国産で7000円から13000円位、インポートだと16000円以上になっているようです。

色では、イエロー、グリーン、レッド、サックスなどがトレンドですが、ネイビー、ブラウン、グレーを中心にした構成になっています。

柄は、フラワーモチーフやボールドパターン(大胆な絵柄)のトレンドに加え、ペイズリー柄やジオメトリック柄、レジメンタルストライプにソリッドが中心と言った構成でしょうか。

ヨシムラとビッグヴィジョンで展開しているオリジナルタイでもフラワーモチーフやクレストにボールドパターンと言ったトレンドに、糸や織りで表現されたテクスチャーに高質感を感じさせるソリッドタイが今シーズンもデ〜ンと揃っています。

そして価格は変わらずの、4900円。
ファブリックはイタリー、メイキングは日本でこの価格は、ヴァリュー高いです。また締めても緩まないクオリティーも高さ。このオリジナルタイは本当に優れものです!

写真は、色、柄ともにトレンド、ベーシックがバランス良い企画になっているオリジナルタイのコレクションの一部。


平成ファッションを振り返るB
2019/02/20
「平成ファッションを振り返る」は、今日で平成21年から現在までを振り返って、最終回となります。
改めてこの10年ほどのファッションを振り返ると、それまでと比べ本当にトレンドも刺激も少ない時代だったようです(今も続いていますが)。

平成20年(2008年)にリーマンショックが勃発、世界同時株安となって日本の景気も失速、その立ち直る矢先に、平成23年(2011年)には東日本大震災、平成28年(2016年)熊本大震災、平成30年(2018年)西日本豪雨など理不尽な天災も多く、日本の景気に向かい風が立ちはだかり、大変でした。

そんな中で元気だったのは、ファストファッションやユニクロ、シマムラでしょうか。
ユニクロの弟分GUの990円ジーンズ。これ僕の周りでも履いている人いましたが、見た目にスリムなフォルムはとても格好よく、「安!」と「良いパターン使っている!」中々の優れモノでしたよ。

忘れてならないのが本家ユニクロのヒートテック。これには僕もはまりました。確かに冬暖かく、肌触り良く、フィット感抜群、耐久性も高く良いことづくめ。夏は涼しくて、蒸れないエアリズムの併用で、アンダーウエアは1年中ユニクロさんにお世話になっています。

一方で、平成21年(2009年)にH&Mが原宿に1号店を出してファストファッションブランドが路面に出そろったものの、最近では相次いでそのフォーエバー21が原宿から、H&Mが銀座から撤退してSCへ出店を行っているのは、おそらく高い家賃のコストパフォーマンスと競合激化によるものでしょうね。

「安さだけが価値では無い」はZARAなどを見ていると実感しますが、価格だけでなくそもそもファッションとしてトレンドを捉えていない服、品質(価格見合い以上)を伴わない服はやっぱり支持されません。デザインと品質と価格バランスが良く、価格の意味がはっきり伝わるブランド、店、商品だけが今後のマーケットに生き残るんだと思いますよ。

この10年間に世に出て凄いスピードで普及したLINEやインスタグラム、日本語版フェイスブックやツイッタ―は社会へ大きな影響力を持ち、インフラになったスマートフォンが世の中を一変させた反面、ファッションに割かれるお金が少なくなったのも現実で複雑な心境です。

現在ブームになっているオーダースーツも老舗オーダースーツチェーンや個人テーラーに加え、大手アパレルメーカー、紳士服専門店、老舗生地問屋などが競って参入して裾野が広がっていますが、群雄割拠の戦国時代に生き残るのは???

5月から新たな元号の時代がやって来ますが、どんなファッションやムーブメント、カルチャーがやって来るのか楽しみですね。

写真上段:GUジーンズ

写真中段:ユニクロヒートテック

写真下段:今は見馴れたLINEのロゴマーク


平成ファッションを振り返るA
2019/02/13
平成11年、ユニクロのフリースが原宿でバカ売れしているその頃、澁谷では「マルキュー」こと渋谷109は女の子たちで沸きに沸いていました。

恐るべし女子力、恐るべし109パワー。このムーブメントは僕にとって本当に衝撃でした。バブル崩壊で元気をなくしていたファッションがここだけは別の生き物の様に有り余るエネルギーを発し躍動していて、元気を振りまいていました。

そもそもサーフ系ブランドの「アルバローザ」が火を付けて、ガン黒、コギャル、厚底ブーツの一大ブームが。。。その頂点に立ったのは「エゴイスト」。なんと月商2億と言うから凄い。当時、丸井や都心百貨店では年商2億でビッグブランドと言っていた頃ですから、もうびっくり!なんせ一坪で一カ月1千万売り上げるんですから、、、

この成功の裏には、既存アパレルには無いビジネスモデルが有ったんです。カリスマ店員と呼ばれるスタッフは、自分たちの良いと思ったもののサンプルを、小回りの利く工場で作ってもらい、接客により顧客の反応を見ては、韓国に飛んでクイックで「生産」してもらい、ハンドキャリーして店頭に出して売る。その間わずか1週間ですよ!!!
既存アパレルが今まで出来なかったことを実現した彼女たちは本当に偉い!

一方、百貨店は日本橋東急が平成11年に閉店した頃から閉店や倒産を繰り返す中、大手同士で一緒になる「経営統合」が起こり、大丸と松坂屋、阪急と阪神、そして三越と伊勢丹まで相次ぐ百貨店同士の経営統合が続いたのがこの頃で、こちらは元気なかったですね。

新たな流通の動きが有ったのは、どんどん利用者が増えて行ったインターネットのECサイト。平成16年にスタートしたゾゾタウンは格段の成長拡大を続けています。ゾゾタウンのビジネスモデルは「一貫物流」。ゾゾが自社倉庫で、取引先の商品を保管、撮影、梱包、出荷などを全てテナントに代わって行い、クイックに消費者の元へ届ける利便性が、サイト側、取引先、消費者の「三方良し」のビジネスモデルになっています。

リアルショップでは、平成20年にH&Mの日本1号店が銀座に出店、続いて原宿にフォーエバー21が出店して、1万円でトータルコーディネイトが出来るファストファッションはあっという間に日本のファッションマーケットに浸透して行きました。

写真上段:ギャルファッションの聖地、澁谷109

写真中段:マルキュウファッションをけん引するカリスマ店員

写真下段:原宿にオープンしたH&M日本1号店


平成ファッションを振り返る@
2019/02/06
最近の流行語?と言えば「平成最後の年」をよく耳にしますが、、、
ここで改めて平成を通り過ぎたファッションを振り返ってみたくなりました。

まずは、平成1年(1989)から平成10年(1998)を覗いてみましょう。その頃あなたは何歳だったでしょうか?是非、フラッシュバックしてみてください!

平成1年(1989)、世間はバブル絶頂でこの年末には株価が4万円(現在は2万円程)になろうとするピークを迎えていたのですが、翌々年の平成3年(1991)にバブルは崩壊して、あっという間に沢山の銀行や証券会社が倒産してしまいました。それが平成不況の始まりでした。

その頃のファッションシーンで、ピークを迎えたのが渋谷カジュアルを略した「渋カジ」でした。日本初のストリートトレンドと言われた渋カジは、テレビドラマ「東京ラブストーリー」の追い風も有って渋谷から日本全国へ、あの「紺ブレにデニム」ファッションの一大ブームを巻き起こし、ラルフローレンやリーバイスがバカ売れしたものです。

それに続いたのがインポートブームで、グッチがトムフォードによって再生され、デザイナーに替わってブランドの全てをコントロールする、「クリエイティブディレクター」が業界でフォーカスされるようになりました。それによって、ディオールやサンローランなどのブランドも蘇り、ブームに乗ってCKやDKNYなどのロゴブランドも大流行でした。

並行して、インポートショップから派生したセレクトショップで、ユナイテッドアローズ1号店やバーニーズ1号店がオープンしたのもこの頃、案外歴史はまだ浅く老舗のビームスやシップスは既に健在でした。一方で景気に押されて頭角を現したのが、低価格紳士服の青山で、それまで郊外立地だったのが都心の銀座に進出してきました。

バブル崩壊で消費が冷え込んできたタイミングの平成10年(1998)に、地方でジーンズカジュアルショップを展開していたユニクロが原宿に都内初出店を果たし、同時にリーズナブルプライスで販売したフリースがすべての年代層に支持を受け、売れに売れて、ここからブレークしてユニクロのサクセスストーリーが始まり、今に至っています。

写真上段:兄貴も姉御も紺ブレにデニムの渋カジファッションでした

写真中段:モードの教科書、ミスターハイファッションの表紙を飾ったトムフォード

写真下段:ユニクロ原宿店に殺到する人、人、人


2019SSを羽織る
2019/01/31
冬のセールが終わって「ホッ!」と一息ついています。
大忙しだったいつもの正月商戦を乗り切って、僕らもこれでようやく「正月」を迎えられるんです。

しかし、、、一息ついたら、、、本当に一息だけついたらそこにはすぐ新たなシーズンがやって来るので、今度はその準備へ突入!

どれどれ、今年の春夏シーズンのトレンドはどんなかな?と申しますと、2年程前にカラートレンドがその筋の機関(○○協会?)から提案され、一年程前にはパリやミラノ、近年は影響力が強くなった中国上海の、各地で開催される生地展で素材傾向が決まり、半年ほど前の製品展示会やコレクションで、製品のトレンドが方向づけられる、と言うのが概ねでしょうか。

そんな流れで提案されているトレンドの中、僕が今シーズン特に注目しているのは「ピッティウォモ」に出品されたタリアトーレやコルネリアーニなどのジャケットに見られた、軽そうな軽そうなそれでいてあくまでしっかりテーラードしたジャケットでした。

日本の夏のビジネスウエアは、クールビズが定着して年々軽装になって行く、そんな傾向に反抗して、僕はタイドアップで仕事に向かっていますが、やっぱり涼しいのは有り難く嬉しいですね。

そこで今年は注目ブランドの「羽織るジャケット」で行こうかと。。。
「羽織るジャケット」は、アンコンンスドラクテッドな作り、裏地や釦、芯地などの付属品も軽量、そして生地の3つの要素が決めてです。

今春夏シーズンは例年以上に高機能な素材が多く使われる年になりそうです。中でも注目素材は、レダ・アクティブ、コーデュラ、クールドッツ、メトロポリス、エヴァレットの4素材。

これらの素材群と、秘かに開発された「羽織るジャケット」のコラボレーションが、きっと快適な夏のビジネスシーンを実現しますよ!

写真上段:「羽織るジャケット」試作品

写真中段:重さはどれ位?

写真下段:上着420gの着用感は超軽!(平均的春夏物スーツ上着で700g位)


ゾゾの今後は?
2019/01/23
僕が初めてゾゾタウンを知ったのは、2004年も暮れる頃でした。
その頃、前職で銀座に新たなコンセプト(今では当たり前になったスタイルオーダー)のオーダーショップを立ち上げる為、インターネットから販促のための情報収集を四六時中していると、「ZOZO」という見慣れないタイトルが、、、

初め「ZOO」と勘違いして、「動物園」って何だ?と思って眼を留めたのを、今でもよく覚えています。

画面は、いろいろなデザインのファサードを持った建物が立ち並んだ通りがあって、そこをゲストが訪問する仕掛けだったと思います。建物は、実はビームスやアローズ、ポーターなどの路面店でした。ショップはCGでヴァーチャルに描かれていて、中に入ることも出来たとっても楽しいサイトでした!

凄く衝撃的で、まるでファッションのジオラマかおもちゃの街を覗いているようで、新鮮な感動を強く受けました。それから十数年経って、サイトデザインも刷新され、新宿伊勢丹をも超える売上高(取扱高)3,000億超ものファッションサイトモンスターになるなんて、当時思いもしませんでした。

最近では、大手アパレルが出店を取りやめるなどネガティブなことが起きていますが、僕が思うに、ゾゾの独自サービス(割引)を理由に、百貨店に配慮しているんじゃないだろうかと(因みに、イセタンのPBはゾゾに今も出店しています)。

一方で、ファッションマーケットにおけるプライスリーダー争奪戦の意味合いも感じます。消費者のインターネット利用拡大の流れから、今後ますますファッションIT企業は成長拡大して行く中、従来ファッション企業もITの導入は必須です!

気になるゾゾの今後ですが、あのインパクトの有ったゾゾスーツから一年余り。数百万から一千万超の人が申し込んだと業界新聞の報道もありましたが、オーダースーツビジネスの方はあまりうまく行って無いようです。

但し、ゾゾスーツで集めた細かなサイズ情報を含む個人情報は、アパレル業界や百貨店業界だけでなくサイズビジネスの業界は喉から手が出るほど欲しいと思いますし、また戦々恐々ではないでしょうか?

日本のスマートフォン普及台数が7500万とも言われますが、この数にゾゾスーツの申し込み数が近づいたら、日本のファッションマーケットの勢力図は大きく変わるかもしれません。

我々も流れを読みつつIT精進は欠かせませんね!

写真上下段:草創期の頃のゾゾタウン(出典:ヤフー)


気になる記事、、、
2019/01/14
平成最後(最近よく見受けられますね)の新年も、早いもので2週間があっという間に過ぎてしまいました。

その間、何をしていたかと言うと、オンは勿論仕事です(エヘン)。初売りで接客三昧、そしてお客さんの注文を仕様書にして生地と合わせて送り出し、ようやく一息ついたところです。

オフはラグビー三昧!と言っても観戦専門ですからね(現役だったのは数十年前?)。今シーズンは大学最強の帝京があっけなく天理に負けてしまい、その天理と決勝で接戦を制した明治が歓喜、歓喜の日本一。負けた天理は涙、涙。しかし、その後の交歓会では、きっとガンガンビール飲んでガハハ!と仲よく騒いでいたりして。。。それが良いんですけどね。慶応も早稲田も惜しかったけど、上位は力の差が無くなって群雄割拠、来シーズンも面白くなりそうです。

そんな新年のある朝刊に眼が止まったのは、業界1、2を争うアパレルメーカーの業績についての記事でした。平成最長景気なんて言われてもピンと来なかったのですが、この記事は「ああ、やっぱり」。と言う感じで、残念。

半生アパレルビジネスに賭けてきた僕としては(ちょっと大袈裟ですね)、あまり面白く無い記事ですが、原因を自分なりに探ってみると、学ぶところも多いです。

その原因に考えられるのは?
大きくふたつ有ると思います。ひとつ目は、価格。インターネットが普及して、消費者が欲しい服を簡単に探せて、価格と価値を比較しながら購入できる。原材料から、加工、流通、販売までの付加価値がどの程度だか判っちゃうんですね。このシビアさは、有名百貨店で販売していることが「価値」だなんて思っているブランドは、しっかりアップデイトしないといけない。淘汰されちゃいます。その点、相対的にZARAやUIQLOの社会貢献度は高いと思います。

ふたつ目は販売。「お客様は神様です」とは三波春夫さんの有名なフレーズですね。僕はこれを言うのは、販売する側だと思うのですが、時々「俺は神様だ」的なお客さんに出くわすのが、アパレルが主たる販売チャネルにしている百貨店です。中には理不尽な理由で、返品や交換、値引きを要求する人もいますが、百貨店側はこれを素直?に受け入れて、取引先のアパレルメーカーに対応して貰うと言った構図は、そのリスクやコストは一体どうなるのでしょうか?

売る側も買う側も対等の中、コストパフォーマンスを巡って、お互いに是々非々と真偽により誠意を尽くすことが商売の大事さではないでしょうか。


初日の出に思う
2019/01/02
新年あけましておめでとうございます。
新たな年をお互い良い年にしましょう!

元旦は平成最後の初日の出を見ることが出来て本当に良かったです。
皆さんはご覧になりましたか?

僕は、毎年初日の出を見るたびに、思い返して読む詩が有るのです。
平成7年1月17日の早朝、関西を阪神淡路大震災が襲った時、兵庫県知事の貝原俊民さんが被災者に向けて「ここで挫けてはならい」と励ましたのが次の詩でした。

太陽は
夜が明けるのを待って昇るのではない
太陽が昇るから夜が明けるのだ

行政に頼って「受け身」になる事無く、被災者が敢然と生きる姿を見たのも、この詩に触発された部分も大きいと。

皆さん、昨年はどんな年でしたか?
僕は反省の多い悔いの残る年でした。

それは採用を任されたにもかかわらず、入社後育つことを拒むように短期間で去って行く人達が有ったからです。

採用基準の大原則は、ファッションが好きか?接客が好きか?物作りが好きか?ですが、残念ながら求人条件の正社員に惹かれて求職する人も多く、悲しいかな、面接前に店舗すら訪問しない人が多いのが現状です。

会社は学校では無いと思う反面、学校教育の限界を感じる最近ですが、自分に与えられた仕事に全力投球するに必要な「根性」「礼儀」「言葉使い」「挨拶」と言った「人間としての基本」を備えてやる「役割」が、今後会社に一層求められるだろうと思います。

一方で、人材に求めるのは、「苦境の中で頑張れるか」「成長したいと思っているか」「自分の将来像をイメージしているか」といった社会人として、人間として「成長したい」という意欲を持つ人に他なりません。

写真上段:好天に恵まれた初日の出

写真下段:「明けましておめでとうございます」


愉快な仲間たち
2018/12/24
今日はクリスマスイブ、今晩の予定は如何ですか。
そんな楽しい日の前日、プロジェクトメンバー?は、始発に乗って「みなとみらい」へ集結していました。

なんのプロジェクトメンバーか?と言いますと、、、昨日は、ビッグヴィジョン2019年SSカタログ製作プロジェクトの急所にあたる、大事な大事な撮影の日で、その実行部隊のことです。

前回からプロジェクトリーダーを引き継いだ土屋君が、全権を掌握し、昨シーズンよりナント一カ月も早い完成を目指して取り掛かっています。

プロジェクトリーダー前任者として、今だから言えるその大変さというものは?
何と言っても内容をどうするか?です。そのため、前シーズンの反省、次シーズンのファッショントレンド分析、テーマの決定と製作スケジュール、プロジェクトメンバーの役割分担と共有、イメージヴィジュアルの用意、シナリオの作成、社内プレゼン、モデルさんやヘアメイクさんの手配と打ち合わせ、撮影現場の確認、撮影当日の進行準備(雨の場合も考えて)、そしてようやく撮影に漕ぎ着けます。

日常業務に加えてのこれなので、相当きついと思うのですが、団体スポーツと同じでチームワークよろしく突破して行きます。
チームワークでは、今回新たに加わったみなとみらいの正田店長始め、ジョイナスの三上店長、ヨシムラの佐野店長、鉄鋼ビルの荻原店長、そして頼りがいのある重鎮の珠玖さん、社外スタッフはカメラマン家原さん、ヘアメイクチエミさん、モデル折笠さんは信頼のおけるレギュラーメンバー揃いなので安心!

このメンバーの協力あって、撮影も無事終了!本当にお疲れ様でした。
なおカタログ製作は今後も画像編集、テキスト作成、校正、アプルーバルと佳境に入るのですが、完成までもうひと踏ん張りです。

メンバーの皆さん、よろしくお願いします!

写真上段:撮影を見守るメンバー、張り詰めた空気が、、、

写真中段:モデル×スタッフのコラボレーション、緊張!

写真下段:撮影終了して、心和らぐみなとみらいのイルミネーションでした。


変わらぬものに、、、
2018/12/17
最近「ダイバーシティ」なんて言葉が、よく目や耳に飛び込んできませんか?
訳して多様性。

先日まで国会で揉めていた、外国人就労者に関する法案で新聞紙上に活字が躍っていたのが目新しいですね。

世の中どんどん変わって行って選択肢が増え、僕らが関係するファッションなどその最たるものかもしれませんね。良いことだと思いますが。。。

しかし、
変わらぬもの。それは「精神」でしょうか?
英国の紳士道(騎士道)、日本の武士道は、英国人や日本人に綿々と受け継がれるとっても良き精神だと思います。

英国紳士道は、「正は正、邪は邪とすることに憚らぬ勇気に紳士の価値を見出す」とあります。

一方、武士道の中で最も厳格なるものは「義」で、それは「武士にとって卑劣なる行動、曲がった振る舞いほど忌むべきものは無い」とあるように人間の行うべき筋道の是非を問うものです。

僕が持つ騎士道のイメージは、ウィンストン・チャーチルさん。
そして、武士道のイメージは白洲次郎さんです。
お二人とも外見のみならず内面からカッコ良さがにじみ出ている、そんな紳士達に強く敬意を表してしまいます。

チャーチルさんが発した「悲観主義者はいかなる機会にも困難を見出し、楽観主義者はいかなる困難の中にも機会を見出す」は、僕の大好きな言葉で、座右の銘です。

今日は少し硬い話になってしまいましたが、、、
ファッションを構成する要素には、流行、ライフスタイル、行動スタイル、思考スタイルの4つが有りますが、最後の「思考スタイル」、これは変わらぬ大事な要素ですね。

写真上段:サー・ウィンストン・チャーチル

写真下段:白洲次郎氏(出典:ヤフー)



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