百貨店のアイデンティティと92
2017/03/13
僕が生まれ育ったのは渋谷の初台。京王線で新宿から一つ目の駅でした。
その為、子供の頃妹と二人、両親によく連れて行ってもらった百貨店は、新宿の伊勢丹でした。

伊勢丹のおもちゃ売り場や洋服売り場へ行くと、見るもの観るモノ驚きで、今でいうテーマパーク状態、興味津々な子供の好奇心を充分満足させてくれたのがとても懐かしい思い出です。
一通り両親の用事が済むと、今度は食堂へ行って昼食。これもすごく楽しみで、僕はいつもマカロニグラタンと銀色食器にちょこんと乗ったバニラアイスが定番でした。

先週、、、
新聞やネットのニュースに、伊勢丹の社長交代といった記事が踊りました。
伊勢丹の社長と言えば、業界を代表する存在で、言わばミスター百貨店。僕も前職で仕事上の付き合いが有った頃はメンズ館一階の営業課長でしたが、人望の厚い鬼軍曹のようなリーダー、と言うイメージが今でも強く残っています。

なんでも業績悪化のリストラ策に苦慮した労働組合から突き上げられたのが引き金だったように書かれていましたが、真相は別な理由だろうと思います。

一時は、アベノミクス歓迎ムードとインバウンド効果で、百貨店の業績も良かったと思いますが、それが過ぎた今、またまたリストラや再編の風が強く吹いているようです。
景気の低調と人口減、そして何よりインターネットの普及で利便性の高まるショッピングでは、アマゾン、楽天、ゾゾタウンなどがファッションのセールスの盟主になりつつあります。

欧米ではどうかと言うと、、、
そもそもモールや路面店が盛んで、百貨店はミラノやロンドンでも1、2店舗ある程度で、それも量販店と並立して、グレード上の高低に住み分かれ、随分少なくなったようでも日本の方がずっと多いですね。

今後百貨店はどうなっていくのでしょう?
閉店や再編、そしてテナント化して行くと思います。かく申す当社にもD社やM社からテナント出店の打診が有ったりする時代で、多くの雇用を抱える百貨店にとって、リストラ前提のテナント業の道も険しいんじゃないかと思います。

とは言っても、繁栄も人ですけどね!


就活
2017/03/05
3月1日いよいよ始まりました!
と何のことかと思ったら、来年卒業する学生に向けた企業説明会が公に開始され、学生さんの就職活動がスタートだったんですね。

街にはブラックスーツに身を包んだ学生の、スマフォ片手に街行く姿が、今年も目立つ季節になりました。

なんでも某大手紳士服専門店チェーンのマーケティング部長さんによると業界は、例年だと3月が一番のスーツが売れる月とのことでしたが、就活シーズンが変更になった今年の売り上げはどうだったんでしょう?

かく言う我社の採用活動は、通年採用を行っていて、僕も採用担当の一人として新卒の学生さんより、転職組の社会人と面接する機会が殆どです。

募集は、ウェブと求人サイト、ハローワークで行っていますが、この1年余りはそれ以前と比べ、応募者が半減してます。景気は必ずしも良くない感じがしますが、求職者の絶対数が減り、逆に将来を見越した、労働力人口減を不安視している企業の求人が増えているせいだと思います。

そんな背景もあって、僕も出来るだけ求職者の方とは面接の機会を持つようにしています。そこで我社が求める人材像ですが、、、

先ずは、ファッションが好きな人。洋服を扱う企業ですから当然ですね。
次は、物作りが好きな人。これは洋服に限らずです。直接出来なくても、その過程が好きだったり、興味が有る人も勿論対象です。
最後は、人と接することが好きな人。これは特に、接客や販売を志望する人に向いていると思います。

面接のポイントは何か?と言うと、この三つがどの企業も共通だと思いますが、、、
学習、忍耐、努力でこの先に有るのが、目標です。
この三つがどの企業にも共通だと言ったのは、これらが「働く」ことへの絶対条件で、書くことの出来ない資質だと思うからです。

それから、面接に向けては「準備」が大事で、これから人生を左右する大切な機会ですから、熱意を伝えるため、面接を受ける企業のことを最低限、ホームページで調べたり、店舗を訪問して商品を手に取ったり、社員と接したりして、予め適性を感じることがお互いにとても有効です。


銀座店のファサードは何色?
2017/02/24
3月下旬には改装して、リボーンするビッグヴィジョン銀座店の外観を何色にするか?今とても悩ましくしています。

銀座店は3丁目交差点の角地に立地して、店の周りを沢山の老若男女が通行する、人の眼に付き易い店舗ですが、その割に、店舗を利用しているお客さんお年代層は40代半ば以上の人が8割ぐらいと高く、20代、30代にも利用して欲しいなと言うのが、リボーンの目的のひとつです。

そもそもリボーンの目的は、ビッグヴィジョンブランドの知名度とブランド価値のアップで、まだまだビッグヴィジョンを知らない消費者に知ってもらい、利用して満足してもらうことです。

そこで、店の前とただただ通りすぎちゃう人に気が付き興味を持ってもらう為、店舗の外観や看板を何色にするかは、切実な問題なんです。
街には、沢山の店舗の色が溢れています。何気なく見ているかもしれませんが、色が持つ効果によって、いろんな影響を与えています。

例えば、赤。バーゲンのポップなどによく使われますが、効果のひとつに買う気にさせると言うのが有ります。宝くじ屋、三越、三菱UFJ、ユニクロなどなどが良く見かけられ、目立ちますね。

今回の銀座店リボーンに向けて、20代、30代の消費者を獲得したいと言う目的を持っていますが、そのため親しみ易さや親近感の効果がある色を調べると、、、橙が有りました。代表的なブランドは、僕も時々利用する、牛丼の吉野家です。

次に黒。男性的で、洗練された都会的なイメージや高級感を与え、白が物を軽く見せる効果が有るのとは反対に、重厚な印象を与えます。銀座地区のショップには多く使われていました。カルチエ、ダンヒル、ゼニア、スターバックスなども有りました。

ビッグヴィジョンの価格はとてもリーズナブルですが、店舗の与える高級感との差が大きくなれば満足度も高くなるかもしれませんね。

まだまだ当分の間、僕はお悩みマンになりそうですが、3月下旬のオープン時、どんな色の外観になっているか???
どうぞ楽しみにして下さい。

写真上段:現在のビッグヴィジョン東銀座店

写真上段:赤白使いのホテル外観

写真下段:ラグジュアリーショップのファサード


2017SSカタログ製作裏話
2017/02/03
今年も早いもので、この時期がやって来ました!
それは、、、
今回で第4号になる、ビッグヴィジョンファッションカタログだよ!
楽しみにしている人も沢山?
居るとうれしいですが。

今回はですね、オーダースーツというと敷居が高い、と感じている年代の、、、
20代から30代前半の方へ向けたフレンドリーカタログです。

ですから、プロデュースは同年代のエソラ池袋店佐野くんが担当しています。
スタイリングで「ん〜?」思いっきり悩んでいる様子です。
店舗で接客している彼とはなんか様相が違いますが、それだけ真剣にクリエイトしている?ようですね。

ホワイトヘアーは、いつもはダークスーツでダンディに決めているウェブ制作担当の珠玖さん。
この寒いのに冷たい水が張っている池に入って、決して遊んでいるわけじゃありません。
何と言っても春夏のカタログですから、シーンは夏のイメージなんです。それで、モデルのギロン君にポーズを指示してたんですが、今一つ伝わらないので、本人自ら熱血指導と相成ったわけです。
風邪引かないと良いのですが、、、

撮影現場を取り仕切ってくれたみなとみらい店の生粋の浜っ子、土屋君。
今回の撮影場所はみなとみらい。ロケをするに当たって、あっちこっちの人、人、人と調整してくれた交渉名人です。
今回は裏で操るフィクサーと言ったところでしょうか?

そんな3人プラス、ずっ〜とお付き合いしてくれてるカメラマン家原くんにモデルのギロンくん、アシスタントくんの計6人の超ハードな一日を、傍らで僕はニヤニヤ眺めていたり、居眠りしたりのマイペース(スミマセン)で、愉快な撮影現場でした。

写真上段:スタイリングを駆使する佐野くん

写真中段:体を張ってのポージング指導の珠玖さん

写真下段:フィクサー?土屋君


こんなの有ってもいいんじゃない?
2017/01/24
スーツをオーダーする時、、、
あなたは実用派?
それともファッション性重視派?

「オーダースーツのヨシムラ」で人気のオーダーは、ゼニアやロロピアーナなどイタリー製の生地で、タイトなフォルムで作るスーツだったり、ダンヒルやドーメルなど英国製の生地で、クラシックで落ち着いたユトリ感を持ったスーツだったり。。。

スーツを着るシーンって、そんな場面ばっかりじゃ無いですよね!

今日紹介したい、「こんなの有ってもいいんじゃない」は、、、
一つ目、丈夫でガンガン着れる奴。
一泊二日程度の出張が多いなんて言う方に、「シワになり難い」「伸縮性がある」そして「丈夫」のニッケトラベルック。

二つ目、チョビトレンドの入った奴。
旬なチェックパターンの英国調スーツが良いけど、流行ものだから予算は抑え目にしたいなんて言う方には、ヨシムラ・オリジナルのクラシックチェックは4万円台のとってもリーズナブルでジャケット、パンツ単品でも着まわせるユーティリティアイテムですよ。

三つ目、たまには俺もスーツ。
普段の仕事では、カジュアルスタイルでオッケーだったり、職場の制服が有ったりで、スーツは着ない派でも、セミフォーマルな場にはやはりスーツ。そこで、こちらもヨシムラ・オリジナルの生地で、しっかりした質感に控えめだけど程よい光沢感、無地の良さはシャツやネクタイのコーディネイト幅が広い事、そしてオリジナルだからプライスが4万円台とリーズナブル。

これで普段のお悩み解消と行きたいですね!
価格は、、、、
ニッケトラベルックが、48,000円。
ヨシムラ・オリジナルは、通常37、000円から48,000円のとってもお求めやすい価格帯で豊富に品揃えしていますが、さらに、半期に一度の
@セール期間中は、5,000円から7,000円の割引が有って、リピーターの方にはさらにハンドメイド工場が入念に再仕上げしてくれる「水洗い券」をサービスなんて言う特典付きです。

ご家族や職場の先輩、後輩、同僚で連れ立って週末は神田へGO!

写真上段:日本毛織のトラベルック

写真中段:ヨシムラ・オリジナルのブリティッシュチェック

写真下段:ヨシムラ・オリジナルのシャドーストライプ


マーケティング
2017/01/12
社内でマーケティングを日本語で訳すと何?って聞くと、
大概が「市場調査」?または「販売管理」?なんて言う答えが返ってきます。
いずれも当たらず、遠からず、ですが、どうやら「マーケティング」がそのまま日本語として使われているようですね。

強いて挙げれば、僕は「商売」が一番ぴったりくるように思います。
「笑売」、「商い」、「飽きない」なんかもなかなか言い得ていると思いませんか?

最後の「飽きない」なんかは、マーケティングの考え方の、「顧客満足の提供と適正利益の獲得」にピッタリ来ますね。

そんなことを、ビッグヴィジョンヨドバシ横浜店と東銀座店の改装に当たって、目標や戦略を考えていたら、プッチッと思い起こされたのでした。
そうなんです、僕の頭の中は今、その事でほぼほぼイッパイなのです。

マーケティングの最も重要なポイントは「顧客志向」ですが、、、
僕は、この「顧客」をみっつに分けて考えています。一つ目は繰り返しビッグヴィジョンを利用してくれるリピーター客(本来の意味での顧客と思います)、二つ目が初めてビッグヴィジョンを利用する新規客(お試し)、三つ目は消費者(未だ顧客ではありません)。

改装に当たっての目的は、新しく綺麗にすることでは無く、「ビッグヴィジョンのブランド価値を上げて、売り上げを伸ばすこと」に尽きます。
その為に、上に挙げた三つのタイプの「顧客」を獲得するために必要な条件を満たしたアイデアを実行するのです。

ここで大事なのが、アイデアもそうですが、それ以上にアイデアが満たさなければならない必要条件を「うん、うん」しながら考えることです。
今の僕ですが、きっと他の当事者達も同じように「うん、うん」してくれてると思います。

そうして出てきたアイデアをテーブルに載せて共有し、良しと思ったアイデアに共感し、さらにアイデアを研ぐがごとく共鳴して練ったアイデアなら、悔いなく実行出来る筈です。

最後にこうしたプロジェクトの当事者に僕が適していると思う要素ですが、、、
リーダーシップ、思考力(独りよがりにならない多面的な見方が出来る)、精神力(タフでストレスに強い)、感度(場の空気が読めて、コミュニケーション上手)の四つです。

写真上段:春にリボーンする東銀座店、夜の通行シーン

写真下段:同じく昼の通行シーン


2017年あけましておめでとう
2017/01/01
2017年1月元旦、僕のホームグラウンド所沢は、気温1℃、快晴の朝を迎えました。

皆さんは年末年始いかがお過ごしですか?僕の年末は、28日、29日の青森出張で仕事納めとなり、30日はカミさんの買い出しで一日運転手。大晦日、少しは家の掃除でもということで、もっぱら外回りを担当。夜になってようやく我が家の納会となり、いつの間にやら「おやすみなさい」していました。いつものパターンです(笑)。

昨年はどうだったかと言いますと、、、
まずは風邪一つ引かずに過ごした健康に感謝です。これはカミさんのお蔭ですね。仕事ではいろいろありましたけど、年明けのヨドバシAKIBA店と夏の名古屋名駅店の改装、なかでも晩秋の横浜みなとみらい店の新装は、ビッグヴィジョンにとって久しぶりの新規出店でしたが、郊外立地で集客の難しさが懸念されていただけに、オープンの11月目標達成した時は本当にうれしかったです。

喜びも一時、年の明けた今年も先ずは、ヨドバシ横浜店改装、続いて東銀座店改装と立て続けです。単に店を新しく綺麗にするだけではなく、会社にとっては大きな投資となり、当然ですが、売り上げ目標の達成が課されます。それには、見合った顧客の獲得が必要で、そのためのアイデアに知恵を絞ることが一番大事です。

『言志録』の一節、「著眼高ければ、すなわち理を見て岐せず。」

これは、大所高所に目をつければ、道理が見えて来て迷うことが無い、また、目標を高く置き、志をもって努力を続ければ、成就しないことはない、に相当する言葉で、目標が曖昧だと迷うことを戒めてもいます。

役目柄、求職者の方との面談の際も、人生の目標をよく尋ねますが、若い人ほど時間が有るせいか、目標の曖昧な方が多いようです。

明日が有る、明後日が有ると考えているうちは、何にも成し遂げられず、無駄に時を費やす。目標や志を立てることで、一日一日、一分一秒も大事にするようになると思いますよ。

さぁ、一年の計は元旦に有り、ですね!

写真上段:今年はハリスツイードで、恒例の元旦パチリ

写真下段:晴天の初日の出


TVの脅威
2016/12/21
先日出社すると、、、
高岡店長「玉岡さん、今日テレビ朝日の取材打ち合わせが有りますから対応よろしくお願いします。」
私「了解です。ところでどんな取材ですか?」
高岡店長「オーダースーツの利点についてのインタービューと撮影です。」
私「えっ!撮影も有るの???」

という流れで僕が対応する羽目に、、、
依りによって、今日は天気が悪くなるから今一のスーツで来たのに、「テレビ映るって、早く言ってよ!」

予定の時刻が来ると、高岡店長からお呼びがかかって応接間へ。そこにはラフなスタイルのライターさん風30代と思しき男性が一人だけ。「あれ?この体制だと今日は取材だけかな?」と思ったのも束の間、とんだ早合点でした。

外部スタッフと思ったこの男性、実はテレビ朝日の番組製作を担当する社員さんで、一橋を卒業して約10年スキルを積み重ね一人で何役もこなす、バリバリのエリートでした。

早速のインタービューを終えると、準備よろしく既にカンペイと呼ばれ、僕が読むセリフが大きな字で書きこまれたボードまでいくつも用意してあり、次に小型のテレビカメラをバッグから2台取り出すと、手際よく1台は固定、もう1台は、手に持って、ガンガンマイペースで撮影を進めるのはさすがで、準備から実行動まで「生産性、高!」の仕事ぶりには感心させられた約2時間半でした。

これが放送当日のテレビ放映を見ると、打ち合わせから撮影まで2時間半かかったものが、なんと1分程度。テレビマンのご苦労と、かつてビッグヴィジョンのプロモーションビデオを制作した時の苦労が蘇って来ました。

更に驚いたのは放送後日。ヨシムラのお客さんや取引先の東武の社員さん、友人や近所の人からも、、、「テレビ出てたでしょ、見たよ」との反響が、、、

これには、TVと言うメディアの威力を改めて感じさせられました。だって、放映1分ほどの内、僕が出たのは7秒ですよ!7秒(笑)

今後の我社の広告戦略に検討しなきゃいけませんね。

放映こちら(5:18頃スタート)→ 日本人の3割しか知らないこと-くりぃむしちゅーのハナタカ-優越館


ブランドライセンス
2016/12/14
企業の「経営資源」って、、、
一昔前は、ヒト、モノ、カネと言われていましたが、今ではそれらに加え、情報、時間、それに知的財産を指すことが多く、企業がマーケティング戦略を組み立てるに当たって、配分を講じるのがこれらですね。

特に最後の「知的財産」は具体的には、技術や特許、ソフトウエアなど色々あるんですが、その中でも我々のビジネスに深い関わりを持つのは「ブランド」です。

日本ではライセンスブランドという英語をよく耳にしますが、ここには、元々ブランドのオーナーだったり元締めのブランドライセンサーと、そこから名前を借りているブランドライセンシーの関係が有ります。

ライセンサーは時に気まぐれで、ライセンシーが思い通りにブランドを取り扱わないと、「ブランドネーム貸すの止〜めた」なんてことになって、ライセンシーは明日からどうやって売ろうか路頭に迷うわけですよ。

最近だと英国のバーバリーが「貸すの止〜めた」と言って、借り手だった三陽商会さんはその後の売り上げが激減して苦しんでいます。

自分たちの身に置き換えると、生地ブランドに頼らないで、、、
自社ブランドの「オーダースーツのヨシムラ」や「BIGVISION」を日頃からしっかり磨き上げなければいけませんね!

先頃も、みなさんよくご存知の「ダンヒル」が、新たな生地の供給をストップした為、お客さんの需要に応えられないシーズンが続いています。ダンヒルとしてはブランドイメージをマネジメントする為に取るべき策で、それはそれで理解できますが、ダンヒル生地でリーズナブルな価格のオーダースーツが提供出来なくなってお客さんをがっかりさせるのがとても残念です。

オーダースーツのヨシムラでは、クリスマスを控えて、ダンヒル生地ファンへ、ストックしてある中から数に限りはありますが、12月17日からサービスプライスの企画を用意しましたので、是非ご利用ください。

ダンヒル生地使用のシングルオーダースーツが、59,800円です。


ヴィンテージクロス×ハンドメイド=!!!
2016/11/29
ヴィンテージクロスと言えばクラシックスーツ。
僕が思い起こすのが、1920年代の刑事とギャングの壮絶バトルを描いた映画「アンタッチャブル」。
ケヴィン・コスナーやショーン・コネリー、ロバート・デ・ニーロが目茶目茶格好よく、海外出張で乗った飛行機で一晩中、何回も何回も見てしまったのが懐かしいです。

映画に登場したスーツは、スリーピースのイングリッシュドレープスタイルでした。他にクラシックスーツと言えば、カッタウェイの効いたエドワーディアンスタイルやタイトなモッズスタイルなんて言うのも人気ですが、皆さんはいかがですか?

今日ご紹介するのは、「オーダースーツのヨシムラ」を愛用してくれてるMさんが、ヴィンテージクロスで仕立てたスーツです。愛する娘さんの七五三のお祝いの日に袖を通す為、自分の好きなデザインに拘り、フルオーダーした記念すべき一品となりました。

Mさんのオーダーに携わった僕にも娘が一人居まして、彼女の七五三のついつい思い出していました。特に3歳の時は、母親と一緒に行った美容院で初めて振袖を着つけて貰い、薄化粧をして貰うと、普段じっとしてない彼女が、椅子にちょこんと座らされて両足をブラブラしながらの満面の笑みが可愛らしく、忘れられないシーンです。
きっとMさんもそんな思い出の作れた大切な一日になったことと思います。

紹介しているスーツに使用したヴィンテージクロスは推定3〜40年前の英国製で、目付400g以上はゆうに有る代物です。しっかりと糸が打ち込んであって織られているので、とても立体感があって仕立て映えがします。イタリー物の薄くて柔らかな生地が全盛の今、このように質実剛健な英国生地は本当に少なくなったので、大変貴重です。

ビッグヴィジョンの一部の店舗では、このヴィンテージクロスを集めてフェアを開催しています。ヴィンテージもの好きなエソラ池袋店の佐野店長が、苦労して集めた名品の数々。開催店が皆さんの近くに有りましたら、是非、立ち寄って観て、触って、体に当てて、味わってください。

写真上段:カーブ玉縁や上衿ベルベット使いがクールなテディボーイスタイル

写真下段:裏地もクールなスカルパターン



menu前ページTOPページ次ページspace.gifHOMEページ