「セブン、百貨店売却の教訓」
2022/04/17
先日、日経新聞の社説に掲載された記事の表題が、今回のタイトル「セブン、百貨店売却の教訓」でした。

その百貨店とはそごうと西武のことで、予てよりメディアに上がっていた話題でして、買い手が付けば本決まりと言ったところか、はたまた買い手が付かない場合はどうなるのか?野次馬根性丸出しで記事に食い入ってしまいました。

一方で同じ日の別の紙面には、セブン&アイ・ホールディングスが過去最高益を計画しているという記事が掲載されたのに違和感を覚えながら、赤字続きの二つの百貨店の先行きを案ずるわけです。

この二つの百貨店はどちらも1990年前後に売上日本一になった実績を上げたものの、バブル崩壊後、過大な負債に耐えられず、確か法的または私的に整理される羽目になったと思います。

その後セブンイレブンやイトーヨーカドーを傘下に抱え、コンビニ運営で磨きのかかった経営管理手法を持つセブン&アイ・ホールディングスに買収されたものの、コンビニとは違った収益構造と客層を持つ百貨店事業には伝家の宝刀も効かず、買い手先を求めることになったようです。

そもそも百貨店の収益の柱は、高額ファッションと高額所得世帯で、バブル崩壊前にもてはやされた「一億総中流」がバブル崩壊と同時に崩れ去り、これらの客層を主対象に融資を受けて多店舗化していったそごう・西武はアッと言う間に落日を迎えることになったようです。

競合他社はどうかと言うと、、、
三越は伊勢丹と、大丸は松坂屋と手を組み、高島屋だけは引き続き唯我独尊で継続しているのも、富裕層を主顧客にしていたことがそごう・西武と勝敗をこれまでは分けたものの、インターネットやファストファッションなどの潮流を使い分け、貧富の2極化する消費者を読み間違えると経営に躓くことに、、、

今後もリアルショップの価値の低下に対し、ネットショップの価値が高まれば、デジタル化に遅れをとったものが敗者になるのかと危機感を感じます。
他人の心配より明日は我が身です。


トレンドチェンジ?
2022/02/13
90年代後半から主役に躍り出ていたタイトなフォルムが、レディスを初めとしたビッグシルエットへ変わりつつあります?
と言うよりスタイリングの選択肢が増えたと言う方が正解かも知れませんね!

メンズのテーラードファッションでは、タイトなノータックパンツからワンタックやツータックの、腰回りにユトリを持たせたシルエットがオーダーでもトレンドボリュームになりつつあります。

コロナ禍で在宅ワークの機会が増えたことに因り、スポーティーカジュアルなドローストリングパンツの人気が出たりしています。

レディスファッションではビッグシルエットを誇張した、ワイドパンツやトムブラウン張りのビッグジャケットで街を闊歩する女性が目に付くようになったと思いませんか?

スーパースリムなサンローランも良いけど、久々に復活した(もっともファッションは時計の振り子のように●や○に振れますけどね)ビッグシルエットは80年代MR JUNKOMEN’S BIGIを彷彿させます。

そこでYOSHIMURA&SONSでは2022-23AWシーズンに向けた新作コートの検討会を行いました(MODEL BY 佐野SHOPMASTER)。

アイテムはシングルベルテッドのシンプルなコートですが、フォルムは写真ではさほど大きく感じませんが(いや、感じるって?)、中々のルーズシルエットです。

如何ですか?

読者の皆さんには是非感想など、来店された際やメールでの投稿をお待ちしています。辛口(少しは甘口も、笑)でよろしくお願いします!

写真上段:自然なポージングの佐野SHOP MASTER

写真中段:後方45度の角度から。インパーテッドベントが後姿を締めてくれます。

写真下段:ほど良いタイト感とルーズ感のミックスフォルム。さすがエディ スリマン!


1年の計は元旦に在り
2022/01/01
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

昨年はブログ更新を随分と怠けてしまい、読者の中には心配して下さった方もいて本当にすみませんでした。
オーダー服屋の本業は忠実に勤め上げていますのでご安心を!
本年は改心?して、新鮮なネタを皆さんへお届けして行きますのでどうぞ楽しみにしていて下さいね。

さて、今年のトレンドカラーはといきなり始まりますが、黄色黒色です。
何故か?
と言いますと今年は寅年だから???(そばで「アホか」と言う声が聞こえます)これは冗談のような本気で、僕のセンサーがそう感じているだけですが、、、

昨年はいいところまで行ったのにリーグ優勝できなかった阪神タイガース。
ラグビー大学選手権準々決勝で惜しくも東海大に敗れたタイガージャージーの慶応。
何れもいつもいいところまで行くのにフィニッシュしないで僕のようなファンをヤキモキさせる虎にまつわるチームなんですが今年は優勝頼んまっせ!

少々脱線しましたが、本題のトレンドカラーですが、、、
実はイエローが、ファッション誌「ELLE」のトレンドカラーに入ってました。
2022年春夏コレクションではジルサンダーやクレージュが打ち出している少し明るめのイエローです(ELLE誌ではクリームイエローと言ってます、ナルホド)

他には、、、有りました!ブラック&ホワイト。
シャネルやバルマンで打ち出しているモノトーンスタイルに注目です。
他にはグリーン、オレンジとなかなか上級カラーでメンズコーディネイトには手強いカラーですが、カットソーや半袖シャツ、ハーフパンツなどでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今日元旦はメチャメチャ寒いのですが、春夏色の話をしていると何故かホンワカしてきました。

それから元旦は1年の計を立てる日ですよね。
僕はと言いますと、、、
やっぱり健康管理ですね(一昨々年初めて入院を経験して思い知らされました)。
よく寝て、よく食べて、よく笑って、よく運動して。。。
そうだ、そうだ、勿論、仕事もブログも頑張りますよ!
それでは皆さん良い一年で有りますように!
今年もヨロシク願いします。

写真上段:あけましておめでとう!

写真中段:初日の出

写真下段:初富士山


Tさん、今シーズンの渾身の1着!
2021/11/23
今シーズンのTさん、FOX BROTHERSのフランネルがYOSHMURA&SONSのコレクションに加わるのを早くから聞きつけて、入荷前からワクワクドキドキしていたものでした。

生地が入荷すると早速ショップに来ては、大きな生地を手に取って撫でてみたり、肩にかけてみたり「いいね!いいね!」の連発でした。

ただそこから迷路に入ったようで、ネイビー、チャコール、ライトグレイ、ブラウン、ガンクラブチェック、グレンチェックの中から生地を決めて、アイテムを何にするか?
Tさん、珍しく悩みまくりましたね。

但し「ガンクラブチェックのスリーピースがいいな!」「グレンチェックのダブルもいいな!」いやいや「ライトグレイのクラシックな3つ釦スーツもいいな!」「ネイビーブレザーもいいな!」といろいろ悩むんですが、その姿はとっても楽しそうでした。

そうなんですよね!オーダースーツの醍醐味って。
生地はどれにしようか?それでもって何を作ろうか?あれこれ悩むのもオーダースーツの楽しみ方で、一層出来上がりが楽しみになるんですよ。

Tさん、結局何にしたかといいますと、、、
Tさんのファッションの原点、トラディショナルスタイルなネイビーブレザーにグレンチェックのパンツを合わせることに決定で〜す!拍手!

そしてディテールですが、、、
ネイビーブレザーはシングル3つ釦中掛けで決まりでしたが、まだオチが有りまして、メタルボタンは自分で探すからと一旦保留にして用意して来たのは、ナント、ダブル分のボタンセットになっているではないですか。ボタン屋で選んでいるうちに「このボタンに合うのはダブルだ!」ってことになったらしく、結局ネイビーブレザーはダブル6つ釦2つ掛けに。そしていつかは使いたいと思ってたらしいカモフラージュのバンダナをカラークロスや内ポケットの玉縁に使ってと持ち込んできたのでした。

パンツはクラシックに2インタックのベルトレス。尾錠はYOSHIMURA&SONSのお客様Aさん発案の写真の通りで、これとっても格好良いです!そしてボタンは佐野ショップマスターお薦めのくるみ釦にしたらなんとカワユイこと、クラシックテイストが際立ちました。

そんなこんなでFOX BROTHERSで作ったジャケットとパンツが写真の通りですが如何でしょうか。

写真上段:ネイビーブレザーとライトグレイグレンチェックパンツのコーデ

写真中段:カモフラのカラークロス

写真下段:際立つ尾錠とくるみ釦のマッチング


ZARAの切れ味
2021/10/24
アパレル売上世界一のZARAを追うユニクロは、オペレーションに「凄み」を効かせて着々とその座へ迫っています。
対するZARAを何と言い表そうかと考えた時、、、
それは「切れ」。スピード感は半端ないですね!

だって、、、
ベーシックファッションのユニクロに対しZARAが売っているのは賞味期限の短いトレンドファッションですよ。それをレディス、メンズ、キッズの売り場をグローバルに展開する。一つの売り場が300坪程もあり、その中を15坪前後(ビッグヴィジョンは一つの店が15坪から30坪程度)のユニットに分けてスそれぞれスタイル提案をして商品を素早く入れ替えて行くなんて、僕に取ったら神対応ですよ。

2週間前に迷って買わなかった商品を求めて再び行った時は後の祭り。そう、無いんです。だから嫁と話していることは「ZARAでは迷ったら買う」です。

何もZARAの宣伝しているわけでは無くて勉強してるんですが、課題が沢山あり過ぎて、ちょっとやそっとでは学びきれないんで困っています。

商品価格はユニクロより高いけど、百貨店クオリティのトレンドを半額以下で提供し、トレンド商品をほぼセルフで販売しているのに驚かされちゃいます。最近では無人店舗なんて言うのが実験的にポツポツ現れてお客さんに仕事?させますが、ZARAは店員はいるものの広い売り場に少数で「尋ねたら応える」のスタンスです。

では一方的に川上から発信されたトレンドファッションを供給しているのかと思ったら、商品を企画する本部スタッフは店舗スタッフの情報をよく聞いているそうです。店舗スタッフは観察力が求められるのと、鍵はフィッティングルームに有るそうで、お客さんが試着して購入した商品は記録に残りますが、試着して購入しなかった商品は単に売り場へ戻すのでは無くのお客さんが買わなかった原因をあれこれ想像し仮説にして活かしているようですよ。さすが!

試着後買われないで溜った商品を、ただ整理して売り場に戻しているだけでは無かったんですね。店舗スタッフから発信されるこれらの情報に、本部スタッフはよくよく耳を傾ける、これがZARAの「切れ味」に結びついているのだと確信しました。

「聞き上手」こそ成功の鍵だったんですね!
ベーシックファッションのユニクロとトレンドファッションのZARAとの一騎打ち、この先はいかに?

写真上段:コロナ禍でも好業績!いいなぁ!

写真中段:大黒柱のレディス

写真下段:脇役?のメンズ


ユニクロの凄みA
2021/09/20
前回は20世紀末、フリース800万枚売ってここにユニクロ有りと凄んだところで終わりましたが、、、

21世紀に入った2016年に、とうとう追いかけていた相手GAPの売上を追い抜いちゃったんです!そして今度はアパレル世界1位でZARAを主力ブランドとするスペインのインディテックスを視野に入れ、世界1位を目指して凄んでいるんですよ!広島のカジュアルショップが世界1位になろうとするなんて、本当に凄い!の一言に尽きますね。

そのビジネスモデルは、SPA(Speciality store retailer of Private label Apparel)と言って、自ら企画(オリジナルブランど)し、製造(商社に頼らない)した商品を、自ら運営する(百貨店や専門店に頼らない)店舗で、消費者に直接販売する、自主自立したアパレル製造小売業です。

僕らオーダースーツ屋も企画、製造、小売を一貫して行っていますが、このコロナ禍になって苦戦を強いられています。さて、どこが違うのでしょうか?

先ずはユニクロの企業理念と思しき創業以来の3つの約束を見てみると、、、
@明るく整然として掃除の行き届いた売り場
A広告商品の品切れ防止
B3ヶ月以内の、理由を問わず返品・返金の受け入れ
@とAは商売の基本の基ですが、僕らの店舗、全ての広告で徹底されているかと言うと、、、正直なところまだまだです。そしてBですが、転売の出来ないオーダー品を扱う僕らにとってはNGです。
しかし、改めて考える余地も有りますね。この3か条、シンプルですが中々ハードルの高いお約束でそれを公言してきたところにユニクロの凄みと言いますか、覚悟を感じます。

次に「成功の鍵」が何なのか、推察してみました。
@品揃えの原点:誰でも着られるベーシックカジュアルを色柄、サイズ、価格で「徹底的な絞り込み」、その「賞味期限」を13週とした徹底管理。
A販売計画:シーズン概ね500品番を、SKU(前品番、全色、全サイズ)毎に週単位の販売計画を立案しPDCAを回す。
B人:店長を「商売人」に育てる。その一環として、新聞折り込みチラシ製作と品揃えの権限、そして責任を持たす。店長の先はスーパーバイザー。その先はブロックリーダー有り。

最後に本部の役割ですが、、、
@目指す所(今はZARAを追い抜く)を明確に伝え、共有、共感、共鳴、共創(一体感が大事です)を産み出す。
Aルール作り:商品の企画、製造、供給や店舗の商品陳列(VMD)など。
B人材育成:店長、スーパーバイザー(先輩社員が後輩社員を育成する循環)
以上、ユニクロが行っていることはとてもシンプルで道理に合ったことを徹底することでしたね。僕らも刺激を受けているだけでなく、同じ人間がやっていることなんだから出来るようになるまでやり続ける。これですかね?!

写真上段:いよいよスーツ本格参入か?(2021年9月17日付日経新聞より)

写真中段:至ってべーーシックな秋のテーラードカジュアルコーディネイト

写真下段:ユニクロアイテム(コート、カバーオール、マフラー)を上手に使ったカジュアルコーディネイト


ユニクロの凄み!
2021/08/28
僕が最初にこの店を見たのは、90年代の中頃でした。
丁度キャサリンハムネットのメンズ事業を拡大するため、信州地区の専門店を開拓していた頃で、長野市郊外の国道沿いに有ったその店は「ユニーククロージングウエアハウス」と書かれた大きめのガレージショップのような建物でした。

店内へ足を踏み入れると波打ったトタン板のような壁(だったと思う)が象徴的で印象が強く残っているが、品揃えはチャンピオンのスエットやリーのデニムが目立っていたものの至ってシンプルなジーンズショップでした。それが4半世紀後、ここまで成長拡大するとは思いもしませんでした。

なんでも現社長の柳井さんが、家業の洋品店を継いでカジュアルウエアショップを広島で開いたのが1984年の4月で、これがユニクロショップの始まり。それが今では2,300店舗余りに増え続け、未だ成長途上で収益性も高いと言うのは凄い!に尽きますよね。

それと言うのも柳井さんの手腕に負うところが間違いなく大きいと思います。
常に目標(当時はGAPに追いつき追い越せ)を掲げ(当たり前の様ですがそうでない中小企業は多いですよ)、それを達成するための戦略・戦術の基礎に投資して行ったことが、地味に凄いです。

ユニクロをスタートして5年後の89年には商品力固めの為、先ずは大阪に商品事務所を開設。そこで収集される商品情報と既存店舗の商品動向に関する情報を集約、解析するために翌年の90年には独自にコンピューターシステムを導入し、企画力や商品計画力の足腰を地道に鍛え上げていました。

ユニクロスタート10年後の94年には100店舗を達成すると(物件を手配するシステムなりプロの影が見えます)、今度はニューヨークにデザイン情報収集基地を設け、中国には工場を設けて着々と足腰を鍛え上げて行きます。

そして100店舗達成から3年余りで300店舗体制を築くと、今度はようやく東京に商品事務所を開設して全国制覇の「沸点」となった旧原宿店を98年末にオープンしそこで大爆発的ヒットとなったフリースを販売。初年度200万枚は凄いが翌年には800枚を売って圧倒的なベーシックカジュアルのスタンダードと成って行くのですが、1つのSKUで800万枚作るだけでも凄いのに売ってしまうとは、、、

写真上段:成長期の店舗と旧ロゴ(引用:クリエイティブ・コモンズ)

写真下段:旧原宿店(引用:日経XTECH)


すっかりカジュアル化?
2021/07/07
様変わりした街の風景。
コロナ禍の影響から在宅ワークやテレワークが進んでカジュアルと言うより、、、それホームウエア?的ファッションで外にも出ちゃうなんて言う人も増えたように感じますが。

気がつけば、かく申す僕も通勤に、トップスは超軽のナイロン製極薄パーカー、ボトムはクリース無しドローストリングのストレスフリーパンツ、シューズはスニーカー。バッグはブリーフケースに替わって、平常時あれほど嫌っていたリュックサックを愛用するようになってしまいました。

これではショップはおろかオフィスにも相応しくないので、朝、職場に到着するとスーツやジャケットに着替えて、さぁ仕事!です。これ結構気分転換が出来て良いもので、今ではこのライフスタイルが僕の日常になりました(親しいお客さんのK氏に話したところ、しかめっ面されてしまいましたが、、、笑)

このライフスタイルになって良かったのは、革靴のメインテナンスが楽になったこと。毎月どれかしら踵の減った靴の修理をしていたのが、職場だけで履いていると本当に減らないものい汚れないしで修理代や手間が少なくなって大助かりです(しかしこれにはオチがありました、笑)。

僕みたいな人が世界中に増えているかもしれないですが、、、
最新のパリやミラノのコレクションを見ると、春夏物と言うことも有りますが、デザインやコーディネイト、フォルムなどスタイルが全般的にカジュアル傾向です。

どのデザイナーも今の時代にふさわしいメンズスタイルは「何?」が大きな課題となったシーズンだったと思います。

概ね重厚で構築的なテーラードスタイルは激減し、スポーツやアウトドアの要素が広がりを見せています。また、フォルムが大きく、長くルーズなシルエットで見せて、タイトシルエットが減って行っているようです。

写真上段:2022SS メゾンミハラヤスヒロよりビッグシルエットセットアップ

写真中段:2022SS ダンヒルよりビッグシルエットコート

写真下段:2022SS アンダーカバーより一見単品コーディネイトだがギミックあり
(以上写真出典:ファッションプレス)


ストレスフリーなワンコーデ
2021/06/11
Tさんの、今シーズンのファーストオーダーは、、、
勿論当店お薦めのストレスフル?違う、違う、ストレスフリーなトータルコーディネイトで上から中から下までぜ〜んぶ(1字違うとヤバイです、汗)。

ストレスフリーシリーズのツーライン構成(ビジネスライン&カジュアルライン)から、Tさんがセレクトしたのはデニムライクなストレッチ素材で、何にでも合わせやすいカジュアルラインのインディゴカラーでした。

ストレッチ性抜群と言った高機能性素材にありがちな「薄っぺらい」「安っぽい」「ペラペラ」感などが全くなく、光沢感やしっかりソフトな触感は「お値段以上(どこかで聞いたことが有る?素晴らしいコピーですね)」。これならシニアのTさんも大満足!!!

ジャケットはアンコン仕様の軽〜い作りで、スリーパッチポケット、インディゴカラーにピッタリな茶蝶貝ボタン、メリハリの効いた0.5ミシンステッチでスポーティートラッドな1着になりました。

カジュアルラインのパンツはレディメイド。股下は既にくるぶし丈に仕上がっているので即持ち帰れます。心配なウエストサイズはドローストリングとゴム仕様なので、広く融通が利き4サイズから好みのサイズを試着してOK.。腰回りから腿にかけてはゆったり、膝からくるぶし丈の裾に掛けては緩やかにテーパードさせたシルエットはシニアで足の短いTさんでも(スミマセン、汗)バランス良く、若々しいフォルムになりましたよ。

ストレッチシャツは白地に小柄のペイズリーで控えめだけどオシャレ感のあるデザインです。課題はどう料理、いや仕立てるかでTさん大いに悩んだ結果、、、
オーバーシャツの様に羽織感覚で着ようとして衿は開襟、裾はフラット、そして袖ですが半袖にするか長袖にするかで結局年中着回しの効く長袖に決定!ところがサイズ感、、、、
失敗しました(涙)。
胸周り、胴回りを従来のドレスシじかいャツより2サイズ大きく、丈は上着丈よりワンサイズ短くしたのですが、どちらも足りずまだまだドレスシャツ(トホホ)。

次回のオーダーでリベンジを期した僕の苦い経験でした。Tさん、スミマセン。

写真上段:リラックス感のあるストレスフリーなワンコーデ

写真下段:小柄なペイズリーがとても粋なんだけどサイズが、、、


ストレスフリーな三つ道具
2021/05/27
今は3回目の緊急事態宣言下、1回目は一年余り前でした。
当時の僕はこのコロナ禍がいつ頃になれば収まるのだろう?って、過去のパンデミックについて著された文献を探ってみると、、、有りました。「史上最悪のインフルエンザ」がそれで、皆さんも聞いたことが有ると思いますが、1918年−1919年のインフルエンザ(通称「スペインかぜ」)について書かれ、2年ほどで収束していました。しかし今度のパンデミックは、、、

昨年の今頃は、2月頃に春夏物をオーダーしたお客さんが、コロナ禍の下、外出制限が有って仕上がり日より随分遅くにスーツを取りにやって来ると、概ね2、3キロ「成長?」してサイズ調整するハメに陥るといった「トレンド?」が続きました。今年はフィットネスやダイエットで元の身体に戻そうと頑張って、タイト目にオーダーするのが「ニュートレンド?」となっていますが結果はどうなることでしょうかね。

これから本格的にやって来るシトシトジメジメな梅雨とも重なり、憂鬱な日々を感じる人も多いと思いますが、その気分ブッ飛ばすために家でも外でもこのストレスフリーなジャケット、パンツ、シャツの三つがオススメですよ!(先ずは宣伝でした、笑)

僕はと言うと、仕事がオーダースーツ販売と言う接客業なんで、基本、休日以外毎日神田まで通勤です(最近はほぼデスクワークの為もっと接客したい!)。
そしてこのコロナ禍、梅雨時期の抗ストレス習慣として、三つやってま〜す。

一つ目はフレグランス。父親に厳しい娘(笑)が気を掛けて贈ってくれる「ブルガリ・プール・オム」。プンプンしない程度でほのかに香るのを良しと心掛け、数年前から秘かに使ってますが、夏のこの習慣が朝の出勤開始から、、、癒されるんだなぁ!

二つ目は汗かき男の大定番「8×4(エイトフォー)」、長年使ってますというか、夫に厳しい妻(笑)がこれまた周到に用意してくれます。

三つ目は運動。これは僕が自主的に行っている唯一ですが、なんたってストレスフリーにも汗フリーにも最高!ずっと続けているランニングや腕立て、腹筋、アレイに加え、昨年2月から始めた「カラテ」は定休日の水曜に小学生の子供たちに交じって大汗かいてやってますが、精神にも身体にも効き目抜群で年齢に合わせてやれますからおススメですよ(とは言え小学生でも蹴りやパンチは結構痛いです、笑)

写真:愛用の「オヤジ臭消し二つ」と、数十年使い込んだ鉄アレイ



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