5月24日土曜、オーダースーツのヨシムラが店名も改めYOSHIMURA&SONSとしてようやくニューオープンした。
ここまで旧店舗を引き上げ仮店舗での営業が2年間、ニューショップの構想立ち上げから約8か月の年月を経てのオープンだ!
チーフディレクター:社長(最終決定権者)、クリエイティブディレクター:佐野ショップマスター(企画責任者)、プロデューサー:玉岡(製作責任者)の3名によるプロジェクトは、8か月間外部の内装企画製作プロ集団と喧々諤々やって、神田の地に実質初めてのショップを実現させた。
8か月前、先ずは佐野ショップマスターによってコンセプトメイクが始まる。「アンティークな寛げる空間」をイメージテーマに、来る日も来る日もショップイメージに合致した先人の創造した店舗等空間の情報集めを行い、一方で、羅紗店として創業した吉村株式会社の歴史を学び、顧客対象とするターゲットコンセプトメイク、店頭MDに関する商品コンセプトメイク、これらを総合したショップコンセプトと工程表を作成して、さぁ新店舗づくりに邁進だ!
ショップコンセプトを元に、今度は外部スタッフの内装デザイナーとレイアウトイメージ、平面図、大雑把な完成予想図を作り上げる。次いで、立体的な立面図、機能を網羅した各什器の詳細図、店舗ファサードの完成予想図面が出来上がって、この頃が店作りにおいて一番楽しい頃ですね。しかし、、、
これからが修羅場。店舗の内装外装についての詳細な計画が出来上がると次に来るのは、工事費、お金の問題。
工事費については初めに概ねの予算を伝えてあるが、お互い良い店を作ろうとアイデアを出し合っているからその結果、予算オーバー。それも大幅に!
此処からはシビアな交渉の連続。こちらも譲れるところ、譲れないところをはっきり伝え、外部スタッフ側の立場にも立ち、妥協もし、ここでも喧々諤々。工事開始後も続いたが、最後は握手で締めくくることが出来た。
創業明治17年の吉村株式会社に新たな歴史の1ページを刻むことが出来たのも、歴代の社長を始め多くのOB達が積み重ねた有形無形財産の蓄積の賜物。
それらを元に、今後の発展に向けて理想を追求して行くのだが、その理想は、自分達をよく知って、身の丈をわきまえ、それに応じたふさわしいものを決する以外には無いと思う。
これから順境もあれば、現在のコロナ禍のような逆境もあり、特に逆境に対処するには来たるべき機会(必ず来る!)を待ちながら、見過ごすことの無いように、日々コツコツと学習と反省を繰り返し、行動に移すのが良いと思う。
オープン初日からたくさんの顧客に来てもらい、幸福感を経験できたのは現スタッフのかけがえのないキャリアとなって今後の成長にきっと結びつくはず。一方では、初日から反省が生じている。
これも一つ一つ改善して、次世代へバトンを渡すことを常に心掛ければ、より良い発展が現実のこととなって行くでしょう!
写真上段:走る!ショップマスター
写真中段:整える!播磨さん
写真下段:ホッ!寛ぎの空間