T氏今シーズンのキレキレな1着は?
2020/07/08
YOSHIMURA&SONSがニューオープンして1ヶ月半程になりますが、一目新しい店を見ようと開店時に来てくれたお客さんのオーダーが、今、続々と仕上がって来ました。

「うわっ!今日も多いなぁ。」と納品に来てくれた浪速運送さん(アパレル製品を専門に運んでくれる運送屋さんです)がトラックから降ろしてくれた「仕上がり品」の多さを見て、ハリマさんとトミちゃんが感嘆の声を上げてます。

その中でひときわ目立ったのが、T氏のオーダーしたセットアップスーツでした。それは白×黒のギンガムチェック上下に裏が「おおっ!」、なんと色鮮やかなフラミンゴがグリーンをバックにダンスしてますよ。

コロナの影響で少々気持ちが落ち込むようなとき、これを見たら一発で明るくなれますね、なんて勝手に思っている僕でした。

いざ検品をしてみると、それはなかなかギミックが詰まっていて、ジャケットには「総裏」でグリーンをバックにピンクのフラミンゴが踊っていて、そこにダマスクの如くグリーンの糸色でT氏のネームが入っていました。しかも「ドイツ文字」で。

セットアップパンツの腰回りはほど良い「ユル感」を持たせて、昨今、佐野店長がYOSHIMURA&SONSのお客さんへ流行らせた「BOXプリーツ+1」は中々の美しさです。そして腰回りのアクセントに「ウォッチポケット」が効いてます。

次に、セットアップ(組み立てる)と言うだけあって、1.5着目のパンツはセットアップジャケットにコーディネイトしたデニム生地にしっかりクリース入れてスラックス仕様に仕立てていました。腰回りはベルトレス、エルポケット&ノータックでシャープなモッズ調に仕上がっています。〆に、品よく「ハンドメイド風総ステッチ」が入れてありました(心憎いですね)。

以上、加齢とともに攻める(攻め過ぎですか?)T氏渾身の1.5着でした。

写真上段:白黒ギンガムチェックのセットアップジャケット(モワレ、スミマセン)

写真中段:デニムスラックスとのコーディネイト

写真下段:白黒ギンガムチェックのセットアップパンツ(コットンかと思いきや、実はフェイクな機能素材エバレットでした)


百貨店マフィア
2020/06/22
とうとう大手百貨店アパレルメーカーのレナウンが倒産しちゃいましたね。
とうとうと言ったのは、随分前から噂はあったのでそれほど驚きはしなかったのですが、逆に驚きは「良くここまでもったなぁ!」と言うのが僕の正直な気持ちです。

実は僕の就職活動で第一志望にしていたのが「レナウン」でした。
大学時代は学問よりラグビー一筋に打ち込んだお蔭で、首より下は盤石だったのですが首より上(特に脳みそ)は出来が悪かったので、ファッションが好きだったことも有り、体育会系なら比較的入りやすい(と言われた)アパレルへ推薦を貰って採用試験へ臨んだのですがあっけなく撃沈。それから紳士服メーカーを経て今に至っています。

社会人なりたて(80年代)の僕は営業マンとして意気揚揚に、主戦場の百貨店へ乗り込んだのですが(バカの怖いものなしでした、笑)、すぐに「ガーン!」と洗礼を受けたものでした。

当時、百貨店の紳士服売り場はレナウン(ダーバン)やオンワードが思い切り幅を利かせて、良い場所は優先して取るわ、売り場も広く沢山とるわ、商談場所の事務所では若い営業マンが大きな顔して百貨店の部長クラスと堂々と(企業力で)交渉?していて、なかなか業界3位以下にはチャンスが巡って来ませんでした。

そんな訳で、当時百貨店の紳士服始め、婦人服、子供服の売り場はレナウンやオンワードに牛耳られていましたから、特に力の弱い地方百貨店は売り場を構成するのに大手百貨店アパレルに抜けられると困るので、ほぼ言いなりでした。そんな力任せの大手アパレルメーカーを揶揄して、業界では「百貨店マフィア」と呼んでいました。

余談ですが、メンズアパレルメーカーで構成する業界団体が有るんですけど、そこでも重職はダーバンやオンワードに席取りされ、現理事長はレナウンの元会長ですが、「良く引き受けたものだなぁ。」と訝しく思います。

百貨店とアパレルメーカーのもたれ合い?もいつまで続くかは概ね想像できましたが、欧米では大都市でも百貨店はせいぜい一つ二つで、後は量販店、専門大店がセグメントを分けて商売しています。これに比較して日本は多過ぎ。

栄枯盛衰は決して他人ごとでは無く、現在のコロナ禍でも多くの企業や商売人に言えることですが、自主自立、独立自尊が何よりです。
レナウンは民事再生法申請から一ヶ月以上たった今でもスポンサーが見つかって無いようで、僕としては振られた彼女?の行く末が気に成るところです。

写真上段、中段、下段:池袋の百貨店では早くもレナウンブランドが半額。当然ですね。


平静
2020/06/10
YOSHIMURA&SONSニューショップの開店セレモニーフェアが終わり、平静の営業がスタートしました。

期間中はお陰様でコロナにもめげずに沢山の、沢山の顔にお会いすることが出来て、本当に嬉しかったです。

開店前の店作りも楽しかったですが、やっぱり僕らお客さんと接している時が一番、ハッピーだと改めて感じた次第です。

何よりこの店舗の店作り、沢山のお客さんに喜んでもらおうといろいろな仕掛けを施しました。

中でも来て貰った人達に一番のサプライズだったのは、店頭閑地のフィッティングミラー

要はヨシムラが昔から得意にしていた、店の外へ立ち鏡を持ち出して、生地を体に当てて見て貰うという、そのスペースをファサードの自動ドア横に設けた扉を開けると、大きな大きな鏡が現れて自然の外光でフィッティングが出来るという仕掛けなんです(換気バッチリ)。手前味噌ながら一見の価値、一回の使用価値あり!ですよ。

二つ目は、YOSHIMURA&SONSのロゴマーク「YR」を入れたパーテーションになっているステンドグラス(写真上段)。
店内に足を踏み入れて最初に皆さんをお迎えするモニュメントです。これからの長い時を経て枯れずに味が出る(だろう)仕掛けです。

三つ目は、存在感抜群の大型クローゼット(写真中段)。これはヨシムラの理念のひとつ「お渡しの時の顧客の笑顔」の考えから来ているのですが、オーダー品の仕上がりに満足してもらった時に頂くお客さんの「笑顔」の助けになるかなぁ?と用意したクローゼットは、受け取りに来店されるまでオーダー品を大切保管して置く箱です。

四つ目は、フローリング(写真下段)。沢山のお客さんの足跡がのこる床は自然な木材によるフローリングしかないとの考えから、美しさも狙ってヘリンボーン柄とストレート柄の複合デザインにしてみました。時を経るほど味が出てくるこのフローリング。10年、20年、、、○○年先が楽しみです。

まだまだ他にもギミックが詰まった店に、こんな時勢ですが予約してもらって、是非お越し下さい。


開店
2020/05/25
5月24日土曜、オーダースーツのヨシムラが店名も改めYOSHIMURA&SONSとしてようやくニューオープンした。

ここまで旧店舗を引き上げ仮店舗での営業が2年間、ニューショップの構想立ち上げから約8か月の年月を経てのオープンだ!

チーフディレクター:社長(最終決定権者)、クリエイティブディレクター:佐野ショップマスター(企画責任者)、プロデューサー:玉岡(製作責任者)の3名によるプロジェクトは、8か月間外部の内装企画製作プロ集団と喧々諤々やって、神田の地に実質初めてのショップを実現させた。

8か月前、先ずは佐野ショップマスターによってコンセプトメイクが始まる。「アンティークな寛げる空間」をイメージテーマに、来る日も来る日もショップイメージに合致した先人の創造した店舗等空間の情報集めを行い、一方で、羅紗店として創業した吉村株式会社の歴史を学び、顧客対象とするターゲットコンセプトメイク、店頭MDに関する商品コンセプトメイク、これらを総合したショップコンセプトと工程表を作成して、さぁ新店舗づくりに邁進だ!

ショップコンセプトを元に、今度は外部スタッフの内装デザイナーとレイアウトイメージ、平面図、大雑把な完成予想図を作り上げる。次いで、立体的な立面図、機能を網羅した各什器の詳細図、店舗ファサードの完成予想図面が出来上がって、この頃が店作りにおいて一番楽しい頃ですね。しかし、、、

これからが修羅場。店舗の内装外装についての詳細な計画が出来上がると次に来るのは、工事費、お金の問題。
工事費については初めに概ねの予算を伝えてあるが、お互い良い店を作ろうとアイデアを出し合っているからその結果、予算オーバー。それも大幅に!

此処からはシビアな交渉の連続。こちらも譲れるところ、譲れないところをはっきり伝え、外部スタッフ側の立場にも立ち、妥協もし、ここでも喧々諤々。工事開始後も続いたが、最後は握手で締めくくることが出来た。

創業明治17年の吉村株式会社に新たな歴史の1ページを刻むことが出来たのも、歴代の社長を始め多くのOB達が積み重ねた有形無形財産の蓄積の賜物。

それらを元に、今後の発展に向けて理想を追求して行くのだが、その理想は、自分達をよく知って、身の丈をわきまえ、それに応じたふさわしいものを決する以外には無いと思う。

これから順境もあれば、現在のコロナ禍のような逆境もあり、特に逆境に対処するには来たるべき機会(必ず来る!)を待ちながら、見過ごすことの無いように、日々コツコツと学習と反省を繰り返し、行動に移すのが良いと思う。

オープン初日からたくさんの顧客に来てもらい、幸福感を経験できたのは現スタッフのかけがえのないキャリアとなって今後の成長にきっと結びつくはず。一方では、初日から反省が生じている。

これも一つ一つ改善して、次世代へバトンを渡すことを常に心掛ければ、より良い発展が現実のこととなって行くでしょう!

写真上段:走る!ショップマスター

写真中段:整える!播磨さん

写真下段:ホッ!寛ぎの空間


STAY HOME
2020/05/12
STAY HOME「お家に居ましょう」って、今年の世界的な流行語大賞間違い無し?皆さん、家に居ますか?僕は家に居るの好きなんですが、実はほぼほぼ通常勤務です。テレワークの娘に怒られ、脅されています、「お父さん、死ぬよ。」って。

テレワークと言えば、皆さんはどうしてますか?
僕はと言うと先ほどお伝えしたように、ほぼほぼ通常勤務なので必要最低限のコミュニケーションは直接に出来てる状態です。先日、LINEでグループビデオ通話なるものを試したんですが、身近に中々便利なツールが有るもんだと改めて知りITの利便性にリスペクトしました。

店舗の方はどうかと言うと、ドア開放で換気良く密閉無し、接客は対面1m間隔位で少々近くやや密接の為接触無しのメールオーダー併用、密集は予約制で店内適度な人数制限実施、で対応してます。

そんな環境下、来店されるお客さんは大概自宅勤務で時々出社と言う方が多いですね。テレワークについて話を聞くと、オンライン打ち合わせやオンライン会議は画像に写り込む自宅の背景や服装に気を使うそうです。それからオンライン飲み会は、究極の割り勘で自分のペースで飲め、帰りの心配も無く中々快適だそうです(一度試してみたいです)。

そこで服装についてですが、どこぞのテレビ局では解説者が上半身上着にタイドアップなのに下半身はマジャマ、なんて言うコーディネイトが暴露されていましたが、そりゃNGでしょう。
これから暑い夏に向かって、家では涼しく楽なファッションが一押しですが、そんな要望にピッタリな貴重なアイテムと言えばハーフパンツなどいかがでしょうか?

僕のハーフパンツの原点と言えば、未だに小学生の夏休みのスタイルですが、テレワークのTPOが加わった今夏は、従来の清涼感、抜け感、開放感の3本柱にプラスきちんと感が大事なコンセプトです。

案外このきちんと感を出すにはサイズ感が難しく、レングス、フィット感、パターン、の3要素のミックスになりますが、オーダーならこの3要素を充分満たしてくれます。おまけにジャケットとのセットアップやベストスーツ、フルレングスパンツとのツーパンツスーツなんて言うレディメイドには無いアイテムまで作れちゃいます。

今年はトレンドの白黒のハウンドトゥースやギンガムチェック、そしていろいろなパターンのカモフラージュ他、ブラックウォッチやタータンチェックなんかも閉塞感を吹っ切れそうな柄ですね。無地ならホワイトを始め、ピンクやイエローなども爽やかトラッド少年復活です。

究極はタイトだろうとワイドだろうと、自分の好きなコンセプトでチャレンジしたら良いんですよ!

写真上段:テーパードショーツにソックス履いてきちんと感

写真下段:カモフラ柄ショーツにレザーシューズ履いてきちんと感

写真下段:ストライプのワイドショーツにスニーカー履いてモード感


引退
2020/04/30
先日、ネットのニュースで知った。
ジャン・ポール・ゴルチエさんがファッションの世界から引退すると。
67才だと言う。もう67才と言うか、まだ67才なのにと言うかは人それぞれの感じ方によると思うが、いずれにしても「やりきった!」感が有ってのことかなぁ、と僕は思った。

ゴルチエ・ブランドと言えば、シースルー、タトゥー柄、ジェンダーレスなどのコレクションが、1976年のデビュー当時から今で言う「多様性」を先取りしたブランドで、俗っぽくなるが僕にとってはとっても「アバンギャルド」なブランドとして頭に焼き付いている。

最近ではレディスンのオートクチュールコレクション主体で、メンズのコレクションからご無沙汰してたようだが、その容姿は日本で言う前期高齢者の年齢をとても感じさせない、エネルギッシュでスマートだ。何故そんな風にいられるのかは聞くことが出来ないので想像の世界だが、いつの時も「挑戦」と「達成感」を有していたのかなぁ?と。ただ「達成感」の表裏には多くの「挫折」や「苦渋」がきっとあったことだろうと思う。

僕がゴルチエを身近に感じたのは、前職でキャサリン・ハムネットの営業担当をしてた頃、そのセールスで旧丸井新宿初めメンズ館へ初めて挨拶方々訪問した際、ゴルチエのショップ、それはまるで潜水艦を水平に切断してショップ?にしたような今の時代でも斬新なデザインにカルチャーショックを受けたのが強く記憶に残っている。ショップだけでなく販売している男性スタッフのファッションが黒のロングスカートにグラフィックプリントのシースルーブラウスだったのを、こちらも脳裏に焼き付いている。

そんな自由で捉えどころのない印象のゴルチエだが、オンワード元社長の馬場さんに評価され契約を結んでからは、国内外での一層の活躍をしばし眼にしたものだ。また、馬場さんの審美眼や決断力にも敬服させられた。ファッションの核である、「仕立ての基本」、「美しさ」、「楽しさ」を見抜いたのだと推察するが。

今後のゴルチエは、「ゲストデザイナー制」を採用して、毎シーズン?いろいろなデザイナーが代わる代わる解釈したゴルチエをコレクションして行くそうだ。先ず始めは、日本ブランド「サカイ」の阿部千登勢さんが担当するのも楽しみだ。

引退と言う二文字がゴルチエさんにあまり相応しくないなぁと思って、他の言葉を探したところ、「卒業」が自分の中ではしっくりした。一つのステージで「完全燃焼」して、また別のステージに「挑戦」していくような、そんなイメージを「卒業」に抱きました。

写真上段:いつまでもエネルギッシュなゴルチエさん(出典:WWD)

写真中段:オートクチュールコレクションのワンルック(出典:ファッションプレス)

写真下段:メンズコレクションのワンルック(出典:WWD)


流行
2020/04/19
日曜日のお昼近く、池袋駅地下通路には本当にまばらな人影しか見当たりません。
オーダースーツのヨシムラは通常は日曜日営業しているのですが、、、
新型コロナウイルス感染防止のため通達された緊急事態宣言を受けて臨時休業です。

本当だったら自宅に籠っているはずなのですが、、、
フト気がつけば店に臨時休業の張り紙してくるの忘れたかも(汗)?という事態が起こり、
もしやスタッフの誰かが張ってくれているのでは?と淡い期待をしてラインするも、返事は「残念」な答えばかりでした(悲)。
即刻、胃を、では無く意を決して張り紙をしに店へ向かうのでした。

乗り継ぎ駅の池袋駅に着くと、ホームはがら〜ん、コンコースもがら〜ん、丸の内線の車両もほぼ貸切状態で、さすが民度の高い日本国民は国の言いつけを守って外出を控えているのだなぁ、と間抜けな用事(笑)で外出している僕は実感させられたのでした。

流行、と言えば僕らの業界では当然ファッションの「流行」で、楽しく華やかなことで有る筈が、この度の新型コロナウイルスは招かれざる●で、収束までにはまだまだ当分の間かかりそうです。

そもそもこの眼に見えない小さな輩が人様に悪さをするのは何故か?
と最近ずっと考えているのですが、、、
地球には人間以外の生き物が多種沢山生きているのですが、人間が快適な生活を送る為いろいろな産業を発達させた陰はに、排煙だぁ、海洋廃棄だぁ、森林伐採などなどで空気汚染や海洋汚染、温暖化等々、地球の自然環境を傲慢にも悪化させたがために多種の動物たちを生きづらくさせ、それらに内在するウイルスが人間界に出てきて猛威を振るっている、そんなことが原因のひとつにあるのではと考えています。まずは自分が出来ること、分別ゴミ、エアコンの温度調節や残った有害液や有害物質の垂れ流し止めなど守るべきことを守るといった行動を継続する。

一方で僕らの使命は、お客さんのオーダーに寄り添って、希望をかなえ喜んで貰うことだと思っていますので、自粛期間中も自己管理しっかりやって明るく楽しく奮闘努力させてもらいますよ!

締めくくりに、今回の新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々に心より哀悼の意を表するとともに、罹患されている方々や影響を受けた方々の一日も早い回復と、この度の感染の早期終息を心から願っています。

写真上段:西武池袋駅に降り立ったらがら〜ん

写真中段:改札抜けてコンコースに出てもがら〜ん

写真下段:地下鉄丸ノ内線の車両もがら〜ん


開店まであと2ケ月?
2020/03/25
先月?お知らせした「オーダースーツのヨシムラ」が入る新社屋ビル、ようやく工事の囲いが取れてビルの顔が現れました!

ジャーン、なかなか男前?です。
建物自体は今月末(もう直ぐですね)には完成しますが、オーダースーツのヨシムラの1階店舗はそれから約2か月弱も内装工事に掛かりますのでオープンは5月末頃です(楽しみにしていて下さい)。

佐野店長のショップコンセプト作りを皮切りに、デザイン会社の担当者(と言っても会長さんが自ら担当してくれました)との打ち合わせが始まったのが10月頃だったと思いますから早いもので半年経っちゃいました(でも大体計画通りです)。

何でそんなに掛かったかと言いますと、、、
店のコンセプト作り。佐野店長の頭にあるイメージを既に有る現実のモノやコトからいくつもいくつも拾っては捨てて拾っては捨てることを繰り返して、第3者(先ずはオーナーの社長、そしてショップデザイナー)に伝わり共感してもらえるコンセプトマップ作りでした。

次に、コンセプトマップの言葉(これが凄く大切です)とそのイメージを伝えるべくセレクトしたヴィジュアルをデザイナーにプレゼンテーションしてショップイメージを共有してもらい完成予想案レイアウト案について何度も何度も(回数が多くて忘れましたが)打ち合わせを重ねます。この時間はお互いコンセプトに沿った理想案を交わして行きますので夢の実現に向けた「楽しい時間帯」です。

そうして出来た完成予想図とレイアウト図をベースに立体図面も出来て、コンセプトからはじまりデザインそして店舗を作る為の詳細な設計図が完成です。これで問題が無ければすぐにでも工事に入れるのですが、、、

理想に向けて夢膨らんだ完成図の工事見積もりは、なんと予算の1.5倍と費用が大きく膨らんでいました。ここで「楽しい時間帯」から「苦しい時間帯(実は結構楽しめます)」へと移行して行きます。

当然、工事予算は概ねを先に伝えていますが、お互い熱の入った打ち合わせで内容も高まりその結果の工事見積もりがヒートアップしていますからここからはお互い頭を冷やして現実的なそろばん勘定が始まります。

設計とひとつひとつ紐解いて、材料や工法を見直しながら予算へ近づける為、「譲れないもの」「譲れるもの」を確認し合いながら交渉して行きます。この時点では、僕と佐野店長の間でもちょっとしたバトルが有り佐野店長に軍配を上げました。

こうして優先順の確認とお互いの譲歩を繰り返し最後は僕の方からお願い(脅し、笑)してなんとか握手する事が出来ました。

さぁ、工事日程も決まりあとは職人さんたちにお任せして、僕らは2年間お世話になったお客さんと店舗に感謝の意を表して閉店セールを行います。これを待っているお客さんも居るかと思いますので、近々ホームページ上やメールマガジンでお知らせする予定ですから楽しみにしていて下さい。

写真上段:囲いが取れたビルの外面

写真中段:店舗のファサード部分(未完成です)

写真下段:完成予想図


スタイル
2020/03/12
スタイルって言うと形?容姿?って思うかもしれないですが、、、
実は4つの要素から成り立っているんですね。

1つは流行、次に生活様式(大概はライフスタイルって言われます)、3つ目は思考様式、最後に行動様式です。

僕が特に日頃心掛けていること。それは、身体作りです(頭は手遅れでした)。ファッションに携わる者として、自制が効いていない体型でお客さんへ服の提案をするのは厚顔無恥だと思うんですね。

昔から言うじゃ無いですか、『健全なる精神は健全なる肉体に宿る』って。
とは言え、健全なる肉体を宿す者皆が健全なる精神を持つかと言えばそうでないことも有りますが、僕は前者を信じて今までやって来ました。

気がつけば、腕立て伏せ、背筋、腹筋の各運動を、歯磨きを怠ると床に就けないと同じ様に中学生頃から?習慣となっていました。当然、スポーツ大好き人間になりました。

そんな僕が、昨年の夏と暮れ、体調に異変を来し「こりゃいかん!」と言うので今年から始めたのが、空手です。

休日の朝は近くの自然公園の遊歩道を5kmほどランニングするのが日課(休日課?)なのですが、その日は気分転換にコースを変えてランニングをしていると、、、
ある家の柵に『空手塾』の張り紙がしてあるのを発見!引き返して良く見ると、自宅から5分ほどの所にあって休日の夕方に出来るとあって、その日の夕方に門を叩いて入塾しちゃいました。

1時間半ほどの稽古が終わった時の爽快感たるや何とも言い難く快感です。
体調良く、頭もスッキリで(良くなったわけではありません、笑)絶好調だったんですが、、、

先日の練習で調子よくサンドバッグをキックしていたところ『ブチッ』っていう音が小さく鈍く聞こえたかと思うと、蹴った足で立つのがやっとで、とうとうふくらはぎの筋肉が切れ、親指の靭帯を伸ばすケガをやっちまい、翌日は傘を杖代わりに出勤と相成りました。トホホ。

革靴を履くことが出来ず、履いて楽なGUのローファー(格安で実に履いてて楽!)には本当に助かりましたが、脚を引きずるため靴の踵は擦り減ってボロボロ、スーツファッション台無しです。

おまけに周りからは心配されるも呆れられ、本部の土屋君から「玉岡さん、何ヨボッテルんすか?」なかなかうまいこと言うなぁと感心しつつ、いじられる次第でした。

お医者さんは全治2週間とは言うものの、2週間たった今も完治とは行かずそれでも空手再開です。
まぁ、ブレーキとアクセルを今までよりうまく踏むようにして、行動スタイルだけでは無く思考スタイルも進化させて、しっかり自制してやって行こうと思います。
押忍!

写真上段:すっかり踵が擦り減ったローファー。本当にお世話になりました。

写真中段:40年位日課にしている鉄アレイ。こんなの最近はあまり見かけないですね。

写真下段:お世話になっている空手塾


少年性
2020/02/26
僕が好きなデザイナーにエディ・スリマンが居る。
1968年7月生まれと言うからもうすぐ52歳になるけど、傍ら、まだ52歳と言う感じだ?

何故そういったかと言うと、、、
未だに「少年性」を擁していて瑞々しさが衰えないからで、年齢に関係なく未だ10代のようなオーラ?が感じられるのは僕だけだろうか。

2000年代に入って、サンローランリブゴーシュ、ディオール、サンローラン、そして今度はセリーヌのクリエイティブディレクターになっても、エディの名前は冠して無くても、あくまでコレクションはエディだ。

その「少年性」に強く感じられるのは、己の理想美学を忠実に追い求めているところで、中年の域をとっくに超えてすっかり角が取れてしまった僕には(マインドはいつまでも30代ですが<笑>)羨ましい感性。なんとか好奇心だけは保っていて、これが無くなったら隠居に入ろうかなぁ、と思う。

さて、
2020年S/Sセリーヌはエディ・スリマンがクリエイティブディレクターになって2シーズン目のコレクションだったが、メンズ、ウィメンズともロック(メンズはミック・ジャガーやキース・リチャードを連想させる)で、切れ味の鋭いクールさは相変わらずで、そこに「少年性」が垣間見られ、これでなけりゃいけない、という一種正義感すら感じられる。

今シーズンは、特にパンツのシルエットに特徴が見られたのが、股上の深いハイライズとスーパースリムなスキニ―が消えて、ブーツカットへ。
一方で、デニムなどデイリーウエアな素材使いやメンズ、ウィメンズの双方に見られたボヘミアン調にも、エレガントさやラグジュアリー感が溢れているのが印象的だ。

衰えを見せない「少年」なエディ・スリマンの活動が今後も楽しみだ!

写真上段:エレガントなタキシードルックも完璧なバランス。エキスクルーシブしたモデルのセレクトも完璧。

写真中段:ウィメンズのパンツもハイライズ、ブーツカットでデイリーウエアながら切れ味の鋭さは「しっかり」のクールなルックス

写真下段:シンプルなテーラードスタイルもエディの手に掛かるとロックでストリートな雰囲気を醸すマジック。メンズもハイライズ、ブーツカット。脚が長い!!!



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